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2005年03月02日

『EDと男の自尊心』河合顕子

はじめに 
 これは、私のドキュメンタリー作品の付録資料である。映像作品は、生の声にこだわったため、取材インタビューを中心に構成してある。しかし、取材はあくまで、私自身がこの目で見ることができた範囲内での事実であり、それはEDを巡る状況のほんのある一面にすぎない。偏りも見られるだろう。
 EDは、男性の自尊心だけでなく、女性の自尊心とも深く関わっている、人間にとって極めて重要なテーマである。EDは治療可能、つまり悩む必要はないように思われるのだが、そうもいかない。現場は深刻であり、その背景は実に複雑だ。
 男女関係なくあなたが人間である限り、EDはいつもそばにある。その距離は、年を重ねるごとに、縮まるいっぽうだろう。EDの原因はさまざまであるが、EDが精神に与えるダメージは強力であり、それを悩みとするか、自然に受け入れられるかで、あなたの人生が変わる可能性もある。
 もし、あなたがEDを真剣に考えるならば、映像を見る前にこれを読んで欲しい。EDは「起つ」「起たない」の問題なのか。なぜ、複雑かつ深刻になってしまうのか。一人一人の理解が、EDのイメージを明るく変えてゆく力になる。
 EDから目をそらすなんて、今やナンセンス。切りたくとも切れない縁ならば、開き直って受け入れる。どうせなら、仲良く明るく楽しく。直面したとき「下を向いたら損」、それがEDである。

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「EDと男の自尊心」資料メモ
 女の前できちんと勃起できるのか、そして女を感じさせることができるの
 か。これが男に課せられた試練である。それを上手にやり遂げることで、男
 は自尊心を持つことができ、自己肯定できる仕組みになっている。
         
                    (『感じない男』森岡正博、ちくま新書、2005年)

 勃起は自尊心の象徴であると言う男性は多い。「EDになって、男でなくなったような気がふっとする」、「勃起というのは、やはり男のシンボルですよね。それが回復するというのは、仕事をするにしても、あらゆる面で自信につながるように思う」(ファイザー製薬HP)
 「僕たちの年齢になると、これまでに築いてきた仕事や社会的立場というものがありますから、これらはできれば崩されたくないですよね。その点、EDはどうしてもダークなイメージがつきまとっているために、やはり誰にも知られたくないというのが本音でしょうね」

日本人の気質
①受け身姿勢が基本・・・慢性疾患患者のうちEDについて相談意向を有している患者は各年齢で2~3割いた。それらの者の相談意向の強さは、「条件が整えば必ず相談する/是非相談してみたい」が40歳代の80%、50~70歳代以上の60%であった。その条件として回答者の約半数が、「医師から何気なく聞いてくれたら」をあげた。(『性差と医療』)
②日本ではEDの理解が非常に遅れており、EDの社会的地位はまだまだ低い。

女性問題(アエラ2005年2月7日号)
 「でも女って、女として扱われることで、かわいくなれるものでしょう」。ただし、女も、女として扱われたいのならば、女らしさを保つ努力が必要である。
 セックスレスになるきっかけで1番多いのは妻の拒否であるが、夫がしてくれないという妻の悩みも深刻である。妻たるもの、夫に誘われてなんぼという意識がどこかにあり、自分から「セックスしよう」と言えないことが多い。夫は夫で、何回か拒まれると、「じゃあいいよ」とふてくされてしまう。お互い変なプライドが邪魔して、男と女になりきれていない。
 「夫に相手にされなくて、ほかの男に抱かれてしまう女性の気持ちがよくわかる」
 奥さんたちの方が深刻に悩んでいるケースも多い。EDの本人は、探せば意外と簡単に見つかる。大体の人は、「まあ、そのうち治るだろう」など、いつかは上手くいくだろうと考えている。つまり、女の深い悩みと、男の楽観からすれ違いが生じてしまう(認めない男→正確なEDの認識がされていない)。夫婦間の深刻な悩みへ・・・

夫婦関係(病院取材より)
 病院に訪れるED患者の8~9割は、夫婦関係のことで本当に深刻に悩んでいる。セックスのことでいつも一方的になじられて、自分でも悪いと思うのだが、結局身体が応えられない。すると、悩みは深みにはまっていくばかり。
 起たないことの悩みでもたらされる夫婦間のぎくしゃくは、深刻である。

ED知識  *********************************
 EDとは、勃起機能の低下のことで、男性なら多くの人に起こりえる病気である。専門的には「性交時に十分な勃起が得られないため、あるいは十分な勃起が維持できないため、満足な性交が行えない状態」と定義されている。医学的な定義では、「勃起はしても、硬さや大きさが足りずに十分な勃起にならなかったり、あるいは勃起を維持できないために満足のいく性行為を行えないこと」となる。勃起が「常に出来ない人」だけでなく、「ときどきできないことがある人」「途中でダメになる人」「勃起の硬さが弱くなった人」もEDである。
 EDについては、性教育の進んだ欧米においても、長い間偏見があった。例えば、従来使われていた言い方に「インポンテンス」があるが、性的不能と訳されるこの言葉は、人として本来備わっている能力が失われていることを意味し、こうした悩みを持つ患者への思いやりに欠ける言葉だった。EDは、「Erectil Dysfunction」という勃起機能の低下という疾患を表す英語の頭文字をとったもので、ファイザー製薬の造語である。
 ED患者は日本でも現在、40~70歳の男性の半数以上が何らかの原因でEDになっていると考えられている。EDは、なかなか口に出すのが恥ずかしいということで、その実態を把握するのが難しいのだが、日本でEDに悩む人は、1,130万人、40歳代男性の3人に1人が該当すると言われている。しかし、実際に医療機関を訪れるのはわずか4,8%の患者にすぎない。これはED治療の先進国アメリカの10分の1。日本人男性の多くが、手を伸ばせば届く幸せを享受できていない。(果たしてそうだろうか。起つことは、幸せに直結するのか)
 勃起は神経系と血管系が正常に働くことにより起こる。そのどちらか、あるいは両方に障害が起きることがEDの主な原因であると言われている。かつて言われてきたような加齢や精神的なものも原因の一部であるが、高血圧症や高脂血症、さらには糖尿病など、生活習慣に関係する病気が原因となることもわかってきた。逆にいうと、EDの症状から基礎的な病気が見つかることもあるようだ。
 ED患者の一番多い層は、40代半ばから50代半ばで、団塊世代とその付近。更年期障害による性欲の減退や、長く続く不景気やリストラなど、仕事のストレスが相当に強く、しんどい世代であると分析できる。60代以上での潜在需要は実際には高いと思われるが、年だからと諦めてしまったり、インターネットをしないため情報収集が難しいというネックがある。
 症状としては、20代では緊張でうまくいかない例が多く、30代から中折れの悩みが増え、40代から50代までは中折れがほぼ大半をしめる。60代以上になると中折れ以前に勃起の硬さ不足や最初から勃起しないなどの悩みが増えていく傾向が見られ、70代で はしばらく使っていなかったので自信がないという例が多い。また、深夜のバイトをするなど、ホルモンバランスが崩れてEDになっているケースも多く見られている(ホルモンが足りていても、バランスが崩れてしまうと危ない)
****************************************

EDの種類
 中折れ(EDで一番多い悩み)、早漏(ED治療が効果的)、据え膳(いざ入れようと思うとダメになる)、コンドーム(つけようとするといつも萎える)、緊張(20代の若い人に多い、ヤングED)、人見知り(初めての相手だと起たない)、家だと・・・(外では起つ)、奥さま呪い(妻を想像してしまい、浮気ができない)、犬のおしっこ(風俗で起たなくなった)、・・・・。http://www.westcl.com/vf/vfaq.html#ed(ウエストEDクリニックHPより)

治療薬の種類
 バイアグラ、ダイフルカン、シアリス、ミューズ、レビトラ、ベファー、ヴィガレックス、トーラス、ハーバル、威龍。

ストレスの原理
 人間の自律神経には、交感神経と副交感神経がある。副交感神経はリラックスした状態で優位になる。これは、欠陥を拡張させて、血圧を下げた状態である。一方、交感神経は緊張した状態で血管を収縮させて血圧は上昇する。勃起は陰茎の動脈が拡張して血液が陰茎海綿体に流入して起こるので、もちろんリラックス状態(副交感神経優位)でないと起こらない。ストレスがあると、交感神経優位になり陰茎動脈は収縮して勃起は起こらない。ストレスは脳にも作用して性欲も抑制される。極端にいえば、けんかをしているとき勃起は起こらない。
 リラックスした方がいいのだが、夫婦でセックス問題に悩んでいて答えが出てこないものだから、よけい悩みがたまってしまってだんだんリラックスできなくなる。
*薬・・・瞬間的に下半身が元気になるが、ストレスの問題が解消できるかというとそうでもない

女に傷つけられる男のプライド
 悪循環に陥る、焦る。妻に「今日はやってくれるんでしょうね」なんて責められると「あぁー」と頭を抱えてしまって、リラックスなどできない。「下手くそ」といわれてプライドが傷ついたという話。実際それに近いことを言われると、気にしてないと自分では思っていても次の時に蘇ってしまう。鮮明に蘇るというわけではなくても、下手なのかなという意識をずっと引きずって行く。そのうちに病気じゃないかなんていわれると、なおさら。
→男性の性というのはこういうものであると二人でよく話すと、ほとんどの場合は治る。

バイアグラ(治療)への道
潜在需要を掘り出すヒント
・院内のポスター
・病/医院のED患者向け冊子の設置
・バイアグラの院内処方
・医師が、EDの話を普段と同じように聞いてくれる(『性差と医療』)

治療の利点
・セックスに関する悩みが減った
・男性としての自信が回復した
・パートナーとの精神的結びつきが深まった
・今後の人生に対して前向きになった
・人生の大切さを再確認した
・男性としての自尊心が回復した
・仕事に集中できるようになった(『性差と医療』)

真の解決に向けて

 コミュニケーション、理解し合う努力の欠如、「気づいて欲しい、分かって欲しい」。あくまで受け身のエゴ。答えに気づかせてくれるのは、人生の先輩、熟年夫婦モデル。
 「男と女や夫婦は、お互い理解し合うことは難しいけれども、その努力をしているか」。心を許しあえる努力が必要。
 熟年の方のEDというのは、病気だったり加齢によるものが多い。長年培ってきた夫婦仲をどう保つかということを男性がとても努力している。しかし、30代の方たちは、コミュニケーションが下手。結局セックスというのはスケベなものとか、性欲を発散させるものという意識が若い人の中にある場合が多い。熟年夫婦はそういう性欲ではなくて、愛情の発露というか、意識がもともと違う。
 ポイントは自信の有無。自信喪失しないことが、大切。自信というのは「自信を持て」「自信をつけろ」など、言葉で言ってもわからないもの。自然と身に付いていくというプロセスが大事(「できる」「起つ」根拠のない自信もあり!)。
 なぜか?・・・自信のついた状態=リラックス状態だからである。勃起することによって、不安を安心感が打ち消し、それによって交感神経よりも副交感神経優位の状態、つまりリラックス状態(=自信)になるというからくり。(類似例:野球でいう勝利の法則)
 要は、慣れ。会社であったことを話す、身体に触れたり、肩を揉んだり、握手したり。「お前が忙しいのはよくわかる。わかるけれども、ではどうしたらいいかというときに、たとえば奥さんの肩をぽんと叩いたりとか、寝るときにセックスまでしなくていいから抱き合って寝るとか、それだけやったら絶対文句は言われないから」。性交までしないとダメだと男は思い込んでいる。案外奥さんは、そこまで要求していない。
EDは自信喪失の連鎖だけれど、人間には自信の連鎖というものもある。一つの小さな自信を次の自信につなげ、確かな自信へ育て、EDの悩みから解放される。
 そのために、徐々に二人でコミュニケーション環境を作っていくしかない。誰でも最初からプロの夫婦じゃないのだから。


参考
『性差と医療』(じほう)2004年11月号
『AERA』(朝日新聞社)2005年2月7日号
ファイザー製薬HP
ED Practice 1号
『感じない男』(森岡正博、ちくま新書)2005年2月
その他、取材(詳しくは、映像の中)

投稿者 河合 : 2005年03月02日 16:12

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コメント

★僕の場合は前立腺癌での内分泌療法を選択して去勢状況が進行中なので、特殊な例かもしれませんが、担当医に一度、バイアグラ処方のことを聴いた事があります。そうすると、医者はまるっきり、回路が違うので問題ないとの返答をもらいました。要するに、単に物理的に勃起して挿入できると言う話なのです。ただ、僕自身、「感じるか、どうか」は、恐らく、心因的なものか、相手方との関連性の中にしか、答えはないとの、定点だけは揺るぎがないなと思いました。そんな視点から、森岡正博の『感じない男』は、どこか論点がズレているとの苛立ちで、恐らく森岡さんにとっては不本意な誤読をしたと思います。上にトラバした僕のテキストは廻りの人達に評判が悪いのですが、あえて、そのズレ方を参照してもらいたく、河合さんの検証の俎上に上げたわけです。
★直接、関係ある症例は若い頃、知人がEDになり、僕も相談を受けたのですが、精々、餃子を一杯食べるとか、そんな食事療法しかおもいつきません。しかし、知人が夜の性生活を語り始めた時、やばくて、おかしい、すごく真面目な男で見合い結婚して、僕なんかに初夜をどうしたらいいのかと訊くほど初心な男で性体験がなかったのです。でも、奥さんは何と仲人と関係があって、あんたはヘタと罵倒の夜だったらしい。離婚を薦めましたよ、とうとう裁判離婚となり、知人は慰謝料を貰いました。そしたら、現金なものでEDはあっさり、治癒しました。
★だから、僕の中にEDの生理的反応は科学的な検証であっさりと、解決できる部分が多いし、ごまかしも可能であるが、「感じる」ことの前提には広い意味で、「惚れる、惚れない」という人間関係の問題、「他者の発見」まで思考を深めないと何にもならないと思うわけです。そんな、深さが森岡さんにはなく、無痛文明に居直っている誤読を生み易いと思うわけです。森岡さんには無痛文明以降が見えない。武田徹さんは「隔離という病い」で「暖かい義理」という「他者の発見」までリーチが届いています。森岡さんの「感じない男」には、そこまで、リリースポイントが延びていない。すごく手抜きな本に感じられたのです。
★前は、このコメント欄がなかったので、トラバだけしました、今、クリックすると、カキコ出来る様になっていましたので、ダイレクトに下書きなく、思いつくまま書きました。支離滅裂さはご勘弁を…。

投稿者 葉っぱ64 : 2005年03月18日 21:17

葉っぱ64様

コメントありがとう御座います。コメントの反映がなかったのはキャッシュが表示されたなどの原因が考えられます。いただいたコメントの内容は同一でしたので二度目の投稿を削除させていただきました。ご了承ください。

>★前は、このコメント欄がなかったので、トラバだけしました、今、クリックすると、カキコ出来る様になっていましたので、

コメント欄を外部に開くかどうかは投稿者自身で判断するようになっております。途中からこの記事の執筆者である河合がコメント欄を開いたのでこのようになりました。ご不便をおかけして申し訳御座いません。

投稿者 奥@管理者モード : 2005年03月18日 23:08

コメントありがとうございます。コメント欄は、映像作品をアップした昨日、開けました。公開するからには、見ていただいた方からのコメントが欲しいというか、知りたいと思っております。オンチゆえ、仕組みがいまいちよくわかっておらず、今までは閉じたままでした。ごめんなさい。
森岡氏の『感じない男』は、一部を引用させていただきましたが、著書の内容自体はあまり私の作品には関係ないと思っております。というのも、『感じない男』で森岡氏が一番言いたかったのは、少女たちを襲う性の氾濫に対する危機感ではないのかと、私は解釈したからです。
性については、世の中に存在するあらゆる「ふたり」が定義するもので、「ふたり」の数だけの性があると思います。なので、EDについて考える際も、あまり踏み込みたくないと、常に思っておりました。
私の第一の目的は、「とにかく自分一人で、映像作品を作り上げたい」ということでした。EDというテーマが、物事を簡素化して表現する映像に合っていたとは思いません。
ただ、取材を重ねる中で、自分の意識も変わり、最終的には「EDがもっと身近に」という方向で、完成させたつもりです。
変てこなコメントで申し訳ありませんが、とにかくコメントをいただけて嬉しいです。ありがとうございました。

投稿者 河合顕子 : 2005年03月20日 04:23

あこの大作見させていただきましたよー。
多少雑音で聞き取りにくいところもあったけど、ちゃんとドキュメンタリーだね!!
すごいね!!
女の私は初めて聞くようなコメントや考え方がいっぱい(専門的な意見もいっぱい)で途中頭が混乱したけど、とても興味深かった。

で、あこのEDのドキュメンタリーを見て、私もEDをちょっと考えてみた。
当たり前だけど、私のイメージなんだけどね。

EDを必ずしも明るく考えなくてもいいのではないか、という考えが今私の中で生まれたよ。
というのも、ペニスというのはやはり単純に「男の象徴」であるものだからそれが役割を果たせないというのはがっかりしても当たり前のことだと思う。
(男の象徴:男にしかない、という意味)
だから(そういう単純な動機で)治療したい、という欲求が沸く男性もいるんじゃないかな、と思う。
それが妻や恋人のためでなく、自分のために勃起できるペニスであってほしいと男性が望んでいてもおかしくない。
と、考えるのは自分が乳房や子宮がもしなくなったらと考えたらそう思うから。
誰のためでもなく、自分自身のために乳房があってほしい、子宮があってほしいと私は思う。
確かに性器は相手・異性(時には同性!?)なくして語れないものではあるけれど、その前に自分の体の一部。
・・・と私のED説を展開してみたものの、この後どう続けていいのか分からないからやめておきまふ(--;)

改めて映像のすごさを実感。
いいものができてよかったね☆

投稿者 みち子 : 2005年03月21日 00:07

>少女たちを襲う性の氾濫に対する危機感ではないのかと

◆そうだと思います。とくに女性の方達はこの点に関して評価していますね。だけど肝心の「感じない男」が読まなければ実効力がないなぁと思ったのです。「感じる男」の表題にすれば、勘違い男達が読んで、ちょっと、目が覚める局面があるのではないかと思ったのです。まあ、森岡さんは女性の読者を当初は対象にしたみたいですが、マッチョでない、又、マッチョになりたいとも一度も考えたことのない僕としては、本書を読んで、あまりにも、森岡さんが拘ったことは自明だったのです。
◆挿入なんて「おしっこと同じ」は、あたりまえに言っていたし、男友達、女友達にも言ったりしていた。僕らの間で関心があったことは、「感じる驚き」、「エロティシズム」、「愛」で、若い頃はそんなやりとりをしていました。挿入の前提にそれがあるのです。本文が大事なんです。だから森岡さんの挿入から始める性論考が退屈で、どうでもいいことに思えたのです。
◆さっき、橋本治の『人はなぜ「美しい」がわかるのか』(ちくま新書)を読みましたが、彼が言う「ああ、やっぱり世の中は、相変わらず“美しいが分からない人”の方が支配的なんだな」は、“感じない男”にも言えます。まあ、ちょっと、論点がEDからはずれそうなので、やめます。続きは、興味があれば、僕のブログを覗いて下さい、この本のコメントとしてアップします。

投稿者 葉っぱ64 : 2005年03月21日 00:44

ありがとう!コメントは強要した感が少なからずありますが、こんなに長ーく書いてもらえて嬉しいよ☆
やっぱり、頭少し混乱するよね、よかったぁ。私も、取材中とか編集ごもりしてるとき、「あー、どうでもいい」とか思ったよ。わかりきれない面もあるよね。
でも、自分の今のパートナーに、EDの話題を持ちかけたとき、そしてそれ以来の様子を深く観察していると、なんとなく「神経質にさせちゃったかな」って、デリケートなものなんだって思って、ますますわからない。
性は、非公開モノだし、これからもそれでいいと思うから、EDがオープンに語られるなんて、そもそも難しいかもね。月経の話題が、ある年齢から恥ずかしくなくなるように、EDもそうなればいいね。こういう勝手なコメントは、男性から見てどうなのか、わからないけれど。
確かに、乳がんや子宮がんでそれらを失うことを、EDという勃起機能不全と重ねる例え(インタビューに出ている)はうなづけるけれど、実は反論もあるよ。EDは、表面的には傷がない。でも、女性の乳房や子宮は、失ったとき傷が残る。私は小さなものだけれど手術の経験があるから、そう思うのかもしれないんだけど。
男の気持ちは完璧にはわからない、男女以前に、他人の気持ちは完全にわかりきれないものだけれど。私はインタビューでも登場したある男性の「男のエゴ」に共感するよ。無傷の体で、何が不満?って思う。
でも、そんなこと言ったらいけない。課題を通して、EDがいかに複雑で深刻であることも知ったし、わからないのはお互いさまで、自分にわからないことほど相手の気持ちを尊重しないといけないのかなと思いました。

投稿者 河合顕子 : 2005年03月21日 00:57

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